マリーアントワネットが愛した銘菓クグロフ

 

昔買った「non-noケーキブック」に載っていて、印象に残っていたお菓子が『クグロフ』です。

貴婦人のドレスみたいで、その見た目に魅かれました。

クグロフはフランスのアルザス地方が発祥のお菓子です。

アルザスが元オーストリア領だったため、アントワネットも小さい頃からクグロフを食べて育ち、

嫁ぎ先のフランスでも故郷の味として好んで召し上がったのでしょう。

アントワネットが好んで召し上がったので、18世紀にヨーロッパ中でこのお菓子が大流行したそうです。

ドイツでは『クーゲルフップフ』と言い、バターケーキ系だったりします。

変わらないのは独特の形のクグロフ型で焼くことです。

アルザスのクグロフはイーストを使った発酵生地で作ります。

アルザス地方はイースト菓子に必要な最上の植物ホップの生産地だそうです。

ヨーロッパの銘菓を調べると、その産地と深く結びついていて興味深いです。

南フランスでは果物の加工品。ドイツは森が多いから木の実かな?イタリアは地中海でアーモンド。

マジパンはなんでドイツのリューベッカーが美味しいんだろう?

などと考えると、お菓子の世界の深みにどんどんはまっていきそうです。